『玉名市まちなか未来プロジェクト賑わいのまちづくり地域交流活性化事業』-第1回目 by-F
この記事は、2023年12月16日~2024年2月23日にかけて玉名市が主催する
『玉名市まちなか未来プロジェクト賑わいのまちづくり地域交流活性化事業』の 業務委託の活動の振り返りです。
本事業は、玉名まちなか(今回は主に駅周辺)の賑わいを創ろうという企画です。
賑わい創出のために、まず玉名について知るセミナー、次に玉名市外での賑わい創出事例、そして空き家利活用など賑わい創出のための参考事例を5回に分けて行われています。
第1回目12月16日 『セミナー』と『街歩き』と『駅にあったら良いモノワークショップ』を開きました。
〇玉名の歴史について
まちあるきを行う前に、玉名市立歴史博物館こころピア 前館長 竹田 宏司さんより玉名の歴史についてセミナーをしていただきました。
・古代から江戸時代にかけてヒト・モノ・カネの交流が盛んであり、それを裏付ける、伝座山古墳という中国人の墓があり、唐人町(唐人=当時の中国人の意)という地名が残っている。
・第一世界大戦終戦前までは玉名の町の中心であったが、汽車の開通や玉名高校の開校により、まちの中心が玉名駅・玉名高校周辺へと変化していった事も話され、町が徐々に変化していく。
↑まちの歴史を紹介する竹田さん
〇「玉名駅周辺の活動」について
竹田氏のセミナー後、玉名駅数編の活動として『エキマチ語ろうピクニック』の参加者である、福岡大学工学部建築学科 中村 絵美莉さんから活動の発表がありました。
『エキマチ語ろうピクニック』での活動
・「自分たちのまちは自分たちで創ろう!」というDIY精神のもと、
市民らが主体で玉名駅周辺で活動している。
・中村氏ら若者を中心に『エキマチ地図部』という活動をしており、
活動目的は、若い視点から見る地域の宝を地図に落とし込み、魅力再発見を通して、
玉名市民のまちづくり参加を促す事にある。
↑活動の発表をする中村さん
竹田さん、中村さんのセミナー後、まちあるきに出かける前にCode for Kumamotoさんより地図アプリを用いた街歩きの方法について説明がありました。
〇「地図アプリを用いた街歩きの方法」について
・前述した中村氏のエキマチ地図部に関連して、
今回のプログラムで行うまちあるきで感じた魅力を地図上にプロットできるアプリを紹介されている。
・アプリでは、写真と位置情報を基にその場に対するコメントなどを添える形式である。
また、コメントに関して、「楽しかった」「おいしかった」等、漠然とした内容ではなく、
誰に向けるのか、誰に感じてもらいたいのか、来てもらいたいか等のアドバイスもあった。
↑地図アプリの紹介をするCode for Kumamotoのお二方
〇まちあるき
3者のセミナーから、歴史を知り、玉名の面白い宝だと思える部分を見つけ、それを地図に落とし込むまちあるきを行いました。
最初は、竹田さんが実際に街を歩きながら玉名の歴史の痕跡を教授していただき、その後自由散策という形でセミナー会場であるTSUTAYA AVクラブ 玉名店へ戻りました。
歴史街歩きでは以下のことが説明されました。
・玉名高校…創立120年の高校。県内でも最も古い校舎があり、国の有形文化財に登録されている。
・同田貫の墓…刀鍛冶の墓。質実で実用本位な刀は当時需要があった。
・三池往還…昔の主要街道、所々に街道であった跡が見て取れる。
・繁根木八幡宮…砂岩で作られた仁王像や歴史ある石造の鳥居の紹介。
・文化センター…玉名のまちを一望後、自由散策へ。
・竹田さんが案内した場所を中心に、歩いて気に入ったポイントや場所などを、
Code for Kumamotoさんの紹介するアプリ『たまなんマップ』を用いて振り返った。
↑石造の鳥居の紹介をする竹田さん
街歩き後JR玉名駅空きスペースの利活用を班に分けて発表が行われました。
ここで出た意見を用い、第2回目にキオスク跡のDIYワークショップを行います。
ここでは、各班で出た意見の一部を紹介します。
↑DIYワークショップについて説明する弊社社長
・A班
ターゲット :高校生・大学生
提供する価値:学生に価値のあるもの=本との出会い
その他 :玉名を知れたり、玉名の季節を感じたりするもの。
→地元高校の野菜や果実などのアンテナショップ等。
・B班
ターゲット :10時~17時に来る人(主婦や周辺住民)
提供する価値:地元の人がくつろげる場所。授乳室など赤ちゃんの部屋。
以上で第1回目は終了しました。
竹田さん、中村さん、Code for Kumamotoさん、並びに参加された皆様、誠にありがとうございました。
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