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『空き家・空き店舗利活用プログラム』第2回目-2 by F




③有限会社 吉浦ビル 代表 吉浦 隆紀 氏 [福岡市]


1,所持ビルの再生事例

交通の便が悪い譲り受けたビルの再生を始められた。

老朽化したビルの設備や内装を取り払い名にもない箱の状態にし、入居者が何をしても良い自由度の高い部屋として貸し出す。すると不思議と『自分好みの部屋を作りたい!住みたい!』という人の申し込みがあり、面白い人達が集まってきた。面白い場所や目的や人があるとそこに人が集まることを知る。


 また、面白い人たちは一見として個別でもDIYリノベーションを通してまとまりのある集団としてコミュニティを形成し、地域社会の変化、空き店舗・家の利活用の加速にもつながる活動をしていた。



 再生する際の建物や場所などは関係なく、面白い動き、を始めることで、共感の中で行われるDIYリノベーション活動はどんな物件でも再生可能な事例が存在する事を知りました。

 吉浦氏の事例では、ボロボロの物件を自分達の手で楽しげな物件に再生されるので、「どんな物件でも再生可能なのでは?」という考えになれます。一方で、冨山氏のセミナー内容にあった、再生するエリアを絞り効果的に再生する重要性も頭に入れながら街を見なければいけないと感じました。

冨山氏から吉浦氏の流れるようなセミナー内容はとても理解が深まります。ありがとうございました。




④NPO法人頴娃おこそ会 副理事長 加藤 潤 氏  [鹿児島県]


1,行政に頼らない空き再生のきっかけ

 鹿児島県頴娃(えい)町では、過疎地で不動産屋、リノベーションをする人がおらず、すべて自分でそろ

える必要があったため、空き家再生を加藤 潤 氏を始めとした、NPO法人頴娃おこそ会で行っている。


2,空き家再生の支援

 空き家再生時の「直す」作業に関し、行政の支援は、空き家の改装作業に関する補助金など「直す」等ハード面のサポートしかない。

空き家マッチングなどの「借りる」等ソフト面がなかなか目を向けられていない。

空き家再生では、ハード、ソフトの両面の支援が必要である。


3,NPO法人頴娃おこそ会でもソフト・ハード支援

ソフト面 

 契約書の自主作成や家主との直接交渉をする「ソフト面」の支援をした。

 直接交渉の支援では、家主と借主年間3万円で物件を借りるといった事例があった。

また、安く物件を貸し出すため、借主には改修費の全額負担などを一任し、その代わり家主は現状回復を望まない等の内容の契約書があった。

ハード面

 借主側がDIYリノベーションにより建築を直す「ハード面」の支援をした。

 DIYリノベーションを行う理由として、空き家は不具合や不確定要素が多いモノであり、必ずクレームが出る。不動産業者や建築業者が空き家再生を嫌う理由はここにあり、借主、家主、住民をDIYリノベーションに巻き込むことで当事者意識が醸成され、不具合なども許容できるようになり、管理や運営などが円滑になる。



 上の内容から、空き家再生の際に必要な支援内容を理解できました。吉原氏のセミナーで話された「自分の事は自分で行う」DIY精神に通じるものを感じました。

 加藤氏のセミナーは、福岡市や久留米市などの人口密集地とは逆に、過疎地域での事例であるため玉名により近い事例となっており、可能性を感じる話でした。また、どの講師方も共通して前回、前々回とセミナーで話された内容と紐づけた話し方になっており、聞き手の理解が深まりやすい流れとなっていました。ありがとうございました。



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