へコたれず
本日熊本は晴れです。朝晩は寒いです。が、昼間はたぶん3月くらいの気温になっています。
寒がりの私には、いっそのこと、朝晩も3月くらいの気温になってほしい今日この頃です。
さて、先週末、東日本大震災の復興支援で作った“絵本:睦み合う”の元になった御話を聞かせたいただいた。
福島県の小学校の菅野校長先生をお招きして、玉名市の睦合小学校及び、PAT連合会にて講演会を行いました。御話を聞いていると、除染して発生した低濃度廃棄物の廃棄場所が現在はなく、野積み状態であったり、復興とは名ばかりで、特に、風評被害、放射線の正しい認識教育、非難・移住等で壊れてしまった地域コミュニティーの再生・再構築などに関わる、精神的な回復はまだまだだということでした。
改めて考えると、『震災を忘れない』と言う言葉は、震災支援・復興のときによく聴く言葉ですが、実際当地で震災を経験した自分もなんとなく感じますが、
そんなこと忘れたい人だって、たくさんいるはずで、
「忘れないよ、応援しつづけるよ!」って、後押しする言葉も、そんな人たちには、響かないし、むしろ酷な言葉のように、改めて感じました。
くしくも、講演会前日に原発再稼動の3基目が始動を始めたのですが、
福島第一原発を犯罪者とするならば、保護観察処分として、その犯罪予備軍を世に放つことを次々行っています。
犯罪者予備軍が保護者の目を盗んで、悪さしないことを願うばかりですが・・・
その犯罪者が住んでいるであろう地域には住みたいと思う人は少ないはずです。
先生もおっしゃっていましたが、震災復興には、いろいろな問題が絡んでいます。
政治・経済・農林水産・高齢化・子育てetc。本当の復興っていつになるのか、気が遠くなる思いがします。
そんな中、睦合小学校の子ども達とその関係者、100人分お土産をいただきました。
福島県会津地地方のお人形『おきあがりこぼうし』
“家内安全”“一家繁栄”の縁起物のようですが
何度倒れても起き上がる・・・あきらめない決意をいただいた思いがします。
僕たちにできることは、おなじ気持ちを共感し、理解し、離れたところでは応援し、近くでは、ただただ、そっと寄り添っていくことのような気がしています。
5年経とうとしているいま、改めて、生き方を考えさせられました。
ちょっと長くなりました。最後までありがとうございました。
追伸:おきあがりこぼうし・・・100個もあると、たまに起き上がらない奴もいます。
意外とそういうのがかわいかったして、子どもには人気のようです。