profile

 

村田 明彦 Murata Akihiko

一級建築士

 

1968年 ・・・・・ 熊本県生まれ

1992年 ・・・・・ 明治大学 工学部 建築学科卒業

1992年 ・・・・・ 建設会社入所

2002年 ・・・・・ 同社退社

2003年 ・・・・・ 村田建築設計所設立

2015年 ・・・・・ 株式会社 村田建築設計所 

 

concept

世界は時代の流れと共に刻一刻と変化しています。

特にこの1世紀はそれまでの変化と比べ、はるかに速い速度で変って行っています。

こと、日本においては第二次世界大戦・高度成長期を境にすさまじい変化を遂げ、世界の1・2を争う国民総生産を生み出すほどの経済大国となりました。それは食生活・衣類・そして住まい、いわゆる衣・食・住というごく身近な生活環境にも著しく、私たちの日々の生活では世界中のおいしいものを食べたいだけ食べ、好きな洋服でおしゃれをし、エアコンの効いた部屋でくつろぐ事ができるようになりました。

その一方で、水俣病・四日市喘息・原子力発電事故によるガン、記憶に新しいところでは冷夏・暖冬・光化学スモッグなどの環境問題、DV・児童虐待・犯罪の小年齢化・精神異常者による犯罪などの犯罪問題、自殺者の増大・学校崩壊・ニートの増加・肥満・体力の低下などの社会問題など、無尽蔵とも取れる多くの問題をも生み出しています。

“時代の流れだからしょうがない”果たしてそうでしょうか?
利便性ばかりを追いかけてきたつけが、今湧き上がってきているのです。お金さえあれば、好きなものが手に入る!自分達が快適なら環境の事はどうでも良い!他人がどうなろうと見ないふりをする!自分本位な考えが、この問題の根底だと考えます。

自分以外の人・木・緑・空気があってこそ、この場に生きていけているのに、自分だけで生きている気になっている。それこそが問題です。

とはいっても、本心ではそれに気がついているのです。
地球温暖化・人と人とのつながりなど問題があり、今改善しないといけない事は誰もが解ってはいます。
が、しかし、あるときは又、ある事項は改善できても、どうしてもできないこともあります。
それは、“欲”が邪魔するのです。改善すべきとは理解していても、自らの欲に負け、無意識の内に何らかの理由付けをして、それとは逆の方向に向かっても良しとしています。
食に言い換えるならば(少し極端ですが)、冷凍食品がいけないのは解っていても、おいしそうだから今日ぐらいはいいかな・・・、無農薬の野菜が良いのは解ってはいても、少しぐらいなら安いし・・・、
すべての判断基準は、これと似ていて、本当は良くない事は解っていても、その場の“利益”-「おいしそう、安いから、楽だから」で、そっちを選んでしまうと言うことです。
  誰もが、おいしい物は食べたいし、楽もしたいのは普通のことで、それ自体は間違った事ではありません。
が、冷凍食品を使わず苦労して食事を作れば、それは大変なことかもしれませんが、健康に良いのは当然で、そうやって作ってくれている母親の姿を家族は見て、家族の和が育まれていくのだと思います。
すぐに結果が出てくることではありませんが、何年か先にきっと良い結果が現れてくるものだろうと私は信じています。
  この判断基準は、食事なら「今日ぐらいは・・」と一時的な事かも知れませんが、建築においては、こと住宅においては半永久的なことです。その時の流行の、快適性・デザイン性ばかりに思考を奪われ、楽な方を選んでしまう事は、毎日冷凍食品や農薬入り野菜を食べているようなものです、10年後の姿は想像に難くないと思います。
建築に話を戻すと、農薬野菜は、どんな化学合成物が入っているか解らない建材(集成材・合板等々)で、化学調味料はフローリング、クロスです。それで完成した建物が、冷凍食品になります。エコと名をつけた、有毒建材で、ハリボテを作り、ぼろ隠しにクロスなどを貼、きれいに味付けして見れるようにしています。
そして、ペアーガラスで断熱性を高めエアコンの効きをを良くして、快適性を補っています。冷凍食品の中にどっぷり漬かっています。
残念ながら、これが建築業界の普通です。
建築業界においては、まず第一に、それを提供する側が誰もが持っている“欲”(少しぐらい楽をしたい・快適でありたい)を利用して、クライアントに幻想を抱かせ、悪いものにきれいな化粧を施し提供している。
  第二に、クライアントは、悪いものが下に隠れているのは薄々気がついてはいても、“欲”に負けて、きれいで快適な方を選択してしまう。あとでしっぺ返しは、自分には来ないだろうと思って・・・・。
シックハウスが問題になり、24時間換気を導入し、エコ建材しか使用しないようになりました。
これは、己で開発した建材の成分を排除するために、24時間換気をし、さらにまた開発したエコと名の付く建材を使用しているという事です。
  次から次へと開発されるものに対して、次々に問題が発生してきた事は、先で述べた高度成長期以降の日本の姿で、何度も経験してきた事です。
エコ建材がエコでなくなる日もそう遠くではないかもしれません。
  情報が氾濫している現代において、特に必要とされる事は、見た目とか、目先の利益にを追求するのではなく、本当に大事なものをしっかり見る事ができ、その為に何をすべきかを感覚的に身につけておく事だと思います。
そのような事を教え伝えていく事は、家族のつながりが最も重要な事だと思います。
その家族の集う大元になる、家を建築するとき、一度そのことを、考える機会にされてはいかがですか。
  「そんな事は解っている」と言われる方がほとんどだとは思います。が、それが、家の建築にどのように結びついて、どのようにしていけばいいかと言うと、解りにくいものだと思います。
  答えは簡単です、作られた機械的な快適を否定する事です。家を建てて機械で快適さを整備するのではなく、家を建てて家族みんなで快適さを作っていくことです。
それには、今の建築業界のハリボテ方式ではできません、窓一つでもそれが、外を見る窓か・風を通す窓か、材料も化学的に加工されてない、木・石・土・紙など適材適所に吟味して使用し、機械的なものに頼らないでもいいように間取りを考え、機械設備は補助的に備えるようにして行けば、理想の家に近づく事ができると思います。その他もっといろんな事が、複合される必要はありますが、一番重要なことは、作られた快適性を否定する事だと思います。
  私が述べた事が、すべての方にご理解していただけるとは思っておりませんし、全く正しくない事かも知れません。
  しかも、私自身快適さを我慢して、あえて不快な思いを好んで受け入れているわけでもありません、が、建築に携わるものとして、そういれるよう心がけているつもりであります。これから家作りを考えられる方に、少しでも参考になれば幸いと考えています。
  おこがましいような部分ありましたがどうか御容赦下さい。

 

award

2004年

熊本県杉の家づくりプラン 優秀賞

[KS-house]・・・新築

2008年

第14回くまもとアートポリス 推進賞

[SG-house]・・・新築

2009年

JIA(日本建築家協会)住宅賞 優秀賞

[NN-house]・・・新築

2011年

第17回くまもとアートポリス 推進賞

[高瀬]・・・町並み保存活用

第17回くまもとアートポリス推進選賞

[MB-house]・・・リフォーム

第4回熊本県木造住宅コンクール 最優秀賞

[H・F-house]・・・新築

福島県三春町建築賞優秀賞

[NS-house]・・・新築

2012年

第18回くまもとアートポリス推進賞

[SK-house]・・・新築

2013年

第6回熊本県木造住宅コンクール最優秀賞

[SU-house]・・・新築

2014年

第7回熊本県木造住宅コンクール最優秀賞

[YS-house]・・・新築

 

press

2015年 7月

 

チルチンビト84 2015夏

地域の建築家 47人

発行:風土社

2015年 8月

 

歴史玉名 73号

高瀬町家の修景工事

発行:玉名歴史研究会

2015年 2月

 

九州の建築家とつくり家

発行:建築ジャーナル