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建物名称 :地獄温泉青風荘 アプローチ・エントランス棟
工事種別 : 
用途 : 旅館
延床面積(㎡):
構造・規模 : 木造

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地獄温泉清風荘(さらなる水害が起きないよう現在は青風荘と改名)は江戸時代より湯治場として歴史を刻んで来ました。

しかし、2016年の熊本地震で被災し閉鎖をよぎなくされました。

沢山のボランティアの方々、公的な支援、工事関係者の皆さん方の協力で、2018年再建を開始し、2021年4月に全部の施設を完成することができました。先にオープンしていた、露天風呂『すずめの湯』につづき、『エントランス棟』『元の湯』『たまごの湯』『離れ』『曲水舎』 『本館』と順次完成した施設から、オープンしてきましたが、地震から5年たち全部の施設の再開ができました。

しかし、新型コロナの影響で、想定したような事業は行えなくなってしまいました。そん中でも、5年間で培った何者にも負けない強い心と、さらに200年を目指す理想を元に、支えてくださった皆さんへの恩返しの思いで、1日1日を大切に勤められているところです。

再建にあたり当初から『伝統の継承』『地震への備え』『湯治文化継承』の3つを大切に事業の再構築と設計を行ってきました。

被災しても残すことができた、『本館』『曲水庵』(木造)はそのオリジナルの状態を尊重して、耐震(構造)補強をしながら、主に宿泊の為の施設としてリノベーションしました。

 

そして、他に宿泊施設として、バリアフリーに対応した、戸建て宿泊施設『離れ』3棟を新築し、足の不自由な方でも利用頂けるようにしています。

また、もともとあった元湯を復元した『元の湯』、地震でも軽度の被害で済んだ露天風呂“仇討の湯”の横にRC造で『たまごの湯』を新築し、昔からの常連様と新しいお客様にも満足のいく湯治湯を目指しています。

そして、『エントランス棟』は、お客様をお迎えし、時に避難施設となるRC造の“アプローチ棟”、宿泊・入浴受付などを行う“管理棟”、お食事処の“レストラン棟”の3つの建物から構成され、鉄筋コンクリートと木とガラスで造られた、重厚さと、軽やかさ、開放的で温かい、色々な要素が混ざり合って自然の中に佇んでいます。

 

阿蘇の自然に抱かれ、湯治をベースにして、色々なお客様をおもてなししていく、これから新しい200年に向けた決意の現われです。

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