耐震構造とは?
おはようございます。
今日の熊本は快晴です。日中は28度まで上がりそうで、暑い日になりそうです。
やっと、余震も少なくなってきて、少しずつ非難から落ち着きのある日常に戻りつつあります。ともなって、被害のある建物への修理なども始まっています。
私のオーナー様では、軽度の被害(壁のヒビなど)がほとんどでしたが、2件ほど大きな被害に合あわれ、1件はおそらく、り災証明では、全壊または大規模半壊に判定されるだろう!?くらい多大な被害を受けられています。
実は被災後、連絡を取り合って、私の事務所の2階の部屋が空いたいたので、そこに避難して頂き、現在もそこで生活していただいています。
不自由な避難所より、ゆっくり眠ることができ方がいいだろうということですぐに、避難を勧めたのですが、エコノミー症候郡などのこともあり、結果的には、
『すぐ来て、よかった』
と言っていただいています。
そのオーナーさんのお宅の補修工事をこれから進めるにあたって、先日調査に行きました。
そこで目にしたものに愕然としました。
この写真は、室内の物入れ部分ですが、挟まっているのは、スケッチブックとその下はCDケースです。 通常この状態はありえないので、聞くと、地震後この状態になっていたとのこと。
想像ですが、地震時にこの部分(このあたり)が一度浮き上がってから、その下にCDケースなどがもぐりこみ、挟まってしまったんだと思います。
次に、この写真は建物の構造を決める(現代工法においてです)筋交いを固定しているところですが、固定プレートが変形して、浮き上がっています。
ここが健全に保たれないと、筋交いはないのと同じなのですが、もう一回大きな地震が来たら危なかったな!っと言うくらいぎりぎりの状態まで変形及び浮き上がりが見られます。
建築基準法における新耐震基準は、概ね震度7まで耐えられる程度を目的に設定されていますが、言うわれているように、そのクラスの地震が、立て続けに来ると、建物にはかなり負担がかかっていることがわかりました。
最初の写真のように、壁・柱が浮き上がって(ジャンプ)しまう状況はちょっと信じられないし、筋交いプレートが変形してしまうことも、今まで想像していませんでした。
大きな地震に対して建物の強度を上げることも必要不可欠ですが、想定・想像を上回る自然現象に対して、絶対はないような気がします。
耐震性を向上させるとともに、建物が壊れても、命は守れるような・・・建物の中に、シェルター的な要素を持たせて、安心安全を確保する